コラーゲンを食べても意味がない?

コラーゲンを食べても意味がない?

そもそも「タンパク質」は、食べたら体の中で「消化・吸収」されます。タンパク質の場合は、消化の過程で消化酵素によってアミノ酸やペプチド (アミノ酸が2~3個結合したもの) など、「とても小さい分子」にまで分解されます。コラーゲンも、食べたら体内で分解されるのは他のタンパク質と同じで、コラーゲンそのものとしては吸収されません。ヒトのからだは、タンパク質を食べたら、アミノ酸やペプチド (アミノ酸が2~3個結合したもの) などの「小ささ」に分解してからでないと吸収できない機構になっています。ちなみに、アミノ酸 (20種類) の分子量は、種類によって約89~204、コラーゲンの分子量はだいたい10~30万ほどです。

コラーゲンを食べても意味がない?

4.「低分子コラーゲン」ならよいのでは?

「吸収されやすいように低分子にしました」等とうたっている「低分子コラーゲン」なるものも市場に出回っており、いずれも「分子量が500」「分子量が700」などの宣伝をしているようですが、これらも「食べたあと、消化吸収」される過程において、より分子量の小さいアミノ酸やペプチド (アミノ酸が2~3個結合したもの) に分解されることは、他のタンパク質食品と同じです。低分子のコラーゲンはある程度分解されているため、分解・吸収が効率よくおこなわれると考えられます。つまり、「吸収されやすい」のは事実ですが、吸収されたものが、体内で再びコラーゲンの合成に利用されるのかはわかりません。

「美肌」「関節」のためにコラーゲンっていいの?

5.「コラーゲン鍋」ならよい?
コラーゲンを多く含む食品としては、鶏の手羽や、フカヒレ、牛すじ、鶏皮などがあり、これらを主材料に用いた「コラーゲン鍋」などもあるようですが、タンパク質の消化吸収機構としては同じことなので、いずれの食材由来のコラーゲンであっても体内でアミノ酸やペプチドに分解されます。ちなみにコラーゲンは熱をかけると3本のらせん構造が壊れ、ペプチド鎖が分解して水によくとけるようになります。
ヒトは、タンパク質を食べて体内で消化吸収したのち、その吸収した「アミノ酸」を使って、体の中で再びタンパク質の合成をおこないます。どのタンパク質をどれくらい合成するか決めているのはDNA情報なので、人為的に操作することはできないと考えるのが一般的です。
したがって「肌や関節のためにコラーゲン食品を食べる」ことは、「コラーゲンの材料であるアミノ酸を食べた」ことにはなりますが、そのアミノ酸が再び体内でコラーゲンに再合成されるかどうか、また、再合成に利用される場合であっても、「顔の皮膚」「膝の関節」等という「期待する特定の部位」で再合成が行われるかどうかは、定かではありません。

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