目次
- はじめに
- 洋食のマナー
- 洋食で、こんなときどうする?
- ワインのテイスティング
- 洋食のタブーとして
- 和食のマナー
- 和食のタブーとして
- お箸の使いかた(タブー)
- 中華料理:ターンテーブルの場合
- 中華料理のタブー
- 立食のマナー
- 立食のタブー
- 立食パーティーのマナー
はじめに
食事はおつきあいの第一歩 です。社会人になれば、接待やパーティーなどで仕事の関係者と食事を共にする機会もあります。
一緒に食事をする人に不快感を与えず、気持ちよく料理を味わうために、テーブルマナーの基本は押さえておきたいものです。
洋食のマナー
ハンドバッグなどの小さいものは、自分の椅子の背と背中の間に置きます。大きな荷物は、クロークに預ける、または椅子の右側の足元に置きます。
着席は女性、目上の人の順で、椅子の左側から座ります。
ナプキンは、主賓がナプキンを取り上げてから手に取り、大判のものは二つ折りで、折り目が手前に来るようにひざの上に広げてつかいます。口や指の汚れをふくときには、ナプキンの端を使います。
ナイフ・フォーク・スプーンは、並べられている外側から使います。デザート、コーヒー用は正面にあります。食事中、ナイフやフォークを休めるときは、皿の上に「八の字」に置きましょう。
食事が終わったら、ナイフやフォークは皿の右端に並べ、ナプキンは、軽くたたんでテーブルの上に置きます。置くタイミングは、主客が置いたときです。
洋食で、こんなときどうする?
ナイフやフォークを落としたら、自分で拾わずウエイターを呼んで新しいものをもらいましょう。
調味料などが遠くて手が届かないときは、手を伸ばして取ろうとせず、近くの人に、「恐れ入りますが…」と言って取ってもらいます。
グラスに口紅がついたら、指先でそっとグラスをふき、指はひざの上のナプキンでふきます。ナプキンで直接ふかないように気をつけましょう。
ワインのテイスティング
レストランなどでワインの注文をすると、ソムリエ(もしくはウエイター)にテイスティングを求められる場合があります。注文した人はラベルを確認し、よければ「結構です」とソムリエに声をかけると、注文した人のグラスにだけ少量のワインを注ぎます。少し香りを嗅いで、ひとくち飲み「結構です」または「おいしいです」といえばテイスティングは終了です。
洋食のタブーとして
- カチャカチャと食器の音をたてる
- クチャクチャ音をたててかんだり、スープを音をたててすする
- 料理を口に入れたまま話をしたり、お酒を飲む
- 皿を手に持って食べる
- グラスを持ち上げないまま、ワインやシャンパンを注いでもらう
和食のマナー
箸袋は、箸を取り出した後、膳の上の左、テーブルの上なら左下あたりに縦に置きます。食事が済んだら、箸の先を袋に入れ、袋の余った部分を折って元の位置におきしょう。箸袋を結んで箸置きとして使っていた場合は、箸先を結び目の中に入れます。
食事中に箸を置くとき、箸置きをつかいます。箸置きがない場合は、箸袋を結ぶような形にして箸置きがわりにします。
料理が運ばれたら、ふた物はすべてふたを取りましょう。取ったふたは裏返しにして膳の外に置きます。食べ終わったら元通りにふたをします。
食べるときは、基本的に箸でひと口大にして口に運びます。一皿に数種類の料理が盛られているものは、真ん中から取らず、端のものから手を付けましょう。 お茶は、食事が終わってからいただきます。
汁などをこぼしたら、少量なら懐紙で、多くこぼしてしまったら、お店の人を呼んでふいてもらいましょう。おしぼりがあっても、やたらとテーブルをふくのは控えます。手が汚れたら、懐紙やおしぼりでふきましょう。
和食のタブーとして
- おしぼりで顔や首筋をふく
- 食卓の上にタバコなどを置く
- 料理の方へ顔を持っていく食べ方は「犬食い」といって嫌われる
- お椀越しに前方をのぞき見ながら食べる「にらみ食い」は無作法
- 料理を口に運ぶとき、こぼれないようにと料理の下に手を添えるよりも、小鉢や小皿などを胸元まで持ち上げて食べる
- 食事中に爪楊枝を使わない。食後に使う場合は左手で口を覆って手早く済ませる
お箸の使いかた(タブー)
- 迷い箸:どれにしようか迷い、箸が行ったり来たりする。
- 移り箸:いったん箸をつけながら、ほかの料理に移る。
- 寄せ箸:箸を器に入れて引き寄せたり、向こうへ押しやる。
- 探り箸:盛り付けの下の方から探って取り出す。
- ねぶり箸:箸をなめたり、くわえたりする。
- 刺し箸:料理を箸でつき刺してとる。
- 渡し箸:器の上に箸を渡して置く。
- 仏箸:ご飯に箸をつき立てる。
中華料理:ターンテーブルの場合
中華料理をターンテーブルで食事する場合、最初に上座(主賓)の人に廻し、次からは右回り(時計回り)で静かに廻し、順序よく料理を取っていきます。席を囲んだ人数を考慮して、全員にいきわたる量を取りましょう。廻し方は右回りが基本です。
取り皿が汚れたり、違う種類の料理をとるときは、遠慮なく新しいお皿を使いましょう。
中華料理のタブー
- ターンテーブルに、ビールなど倒れやすいものをのせない
- 大皿に取り箸がついているときは、自分の箸で取らない
- 同じ種類の料理ばかりを取らない
- 自分の皿に取った料理を残さない
- 中華料理の器は持ち上げない
- スープは、器に口をつけず、レンゲを使って飲む
立食のマナー
立食パーティーでは、飲食よりもいろんな人と親睦を深めることに重点をおきましょう。
- 取る順番
- 各自で料理を取る時は、前菜、魚料理、肉料理、デザートの順に取っていくことをお勧めします。
- 取る分量
- 皿の端から料理を取り食べられる分だけ取る(一度、取ったものは戻さない)。種類も1皿につき3種類を目安にします。
- 食べ方
- 料理を盛っているテーブルから離れたところで食べましょう。また、誰かがスピーチしている最中の食事は控えましょう。
- 飲み方
- 近くにいる人のグラスが空になっているからと言って、お酌をする必要はありません。料理と同じく、飲み物も自分で注ぐのが基本です。また、緊張しているからといって、アルコールを飲み過ぎないように。
- 下げ方
- 空になった皿やグラスはサービススタッフに渡すようにしましょう。もしも周りにいなければ、小テーブルの上に置いておくと良いでしょう。
- 交流
- 立食パーティーはいろんな人との交流をはかる場です。恥ずかしがらず、自分からどんどん話しかけていきましょう。
立食のタブー
- 一度にたくさん取らない
- 食べ切れずに残さないこと
- まだ残っているうちに次の皿を取りに行かない
- メインテーブルの周りで食べたり、使用済の皿を置かない
- 椅子が置いてあっても、自分の荷物を置いて占領したり、座りっぱなしでいない